ホワイト企業に入ればストレスなく働けると思っていた。それなのに、なぜこんなにストレスが溜まるのか…。そう感じていませんか?実は、ホワイト企業でもストレスに追い込まれて、鬱になったり、退職したりする人は多いです。
この記事では、ストレスを感じる原因と対処法、そして自分に合う仕事の探し方を、ホワイトとブラックの両極端を経験した管理者が紹介。
- ホワイト企業のストレスの原因と対処法
- ブラック企業とのストレスの質の違い
- 自分に合う仕事の探し方
ホワイト企業なのにストレスを感じる原因6選

まずは新卒や中途でも、ホワイト企業に就職したばかりの人に陥りやすいストレスが、「イメージと違う!」です。たとえばホワイト企業と呼ばれる企業の一般的なイメージは次のような内容です。
- 年間休日120日以上
- 有給休暇取得率100%
- 有休以外の特別休暇がある
- 残業時間/休日出勤が少ない
- 資格取得支援制度がある
- 充実した福利厚生
- 離職率が低い
- 評価制度が整っている
そして、ホワイト企業でストレスを感じる原因は次のようなことが多いです。
- 対人関係によるストレス
- 想像していたほどホワイトではない
- 仕事が退屈である
- やりたい仕事ができない
- 評価制度に納得できない
- 他人と比較してしまう
1. 対人関係のストレスの原因
私が勤めていたホワイト企業では、ハラスメント教育や管理職研修、情報セキュリティに関する研修が定期的に開催されていました。従業員に長く働き続けてもらいたい考えがあるため、部下や同僚に対する接し方は超絶ホワイトでした。
そういった環境のホワイト企業で感じるストレスは、一つの仕事に携わる人間の多さでした。あなたの会社でも、「あれは●●課の主任に確認して」「これは●●プロジェクトのリーダーに話を通して」といった確認や根回しが多いと思います。
一つの仕事を、個人の責任ではなく、仕組み的に進めようとするホワイト企業では、人の関わりがとても多くなります。そのため、黙々と一人で作業することが好きな人にとっては大きなストレスになります。
心理学の三大巨頭と称されるアルフレッド・アドラー。その思想を解き明かした『嫌われる勇気』にもありますが、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と。
関わる人が多くなるホワイト企業では、気を遣う場面が多くなるため、黙々とする作業を好む人には大きなストレスになります。対人関係のストレスは課題の分離をしてみましょう。

2. 想像していたほどホワイト企業ではない
残陽時間や休日出勤が少ない、また有休が取得しやすいといったイメージが強いホワイト企業ですが、実は業務内容や部署によって差が激しいです。
特に経理業務を行う部署は、新しい福利厚生を導入した際に従業員からの問い合わせが多く発生します。また年末調整の時期なんかは毎日のように残業続き。
ホワイト企業だという幻想を抱いたまま入社した時に、そのギャップを感じてストレスに感じていませんか?
入社前に先輩社員とランチ会や、面談をセッティングしてくれる企業もあります。ただし、制度として特に設けていない企業の場合は、オファーをするくらい優秀な人にしか実施しないケースが多いです。
3. 仕事が退屈である
ホワイト企業は、従業員が有休を100%取得する前提でタスクの工数見積もりを行っているはずです。さらに、産休育休や、病気による入院などの可能性も入れながら、誰かが休んでもスケジュール通りに仕事が終わるよう考えられています。
仕事内容によっては、属人化を防ぐ仕組みも出来ており、その結果一人あたりの業務負担は軽くすることが出来ています。
この状況は、向上心が高く、人の役に立ちたいと思っている人には退屈です。なぜならあなた一人がいなくなっても会社は何も困らないからです。
現状の仕事に不満があることを直属の上司に打ち明けてみましょう。すぐに業務内容や部署異動は難しくとも、課題を認識してもらうことでストレスが軽くなるはずです。
4. やりたい仕事ができない
勤めている会社が成長を続けている場合は、多少の辛抱で希望する仕事、ポジションにもなれる可能性が高いです。
しかし、事業成績が横ばい、もしくは下降気味であるなら期待は薄いです。なぜなら上のポジションの変動がほとんどないからです。
上司は保身に走りますし、なにより、部下のチャレンジ精神や配置転換の希望を汲み取るよりも、現状維持を大切にして、会社を守る行動に移る環境では、やりたい仕事はできません。
社内公募制度がある企業は積極的に検討しましょう。ない企業である場合、今の会社に居続ける意味を考えてみましょう。
5. 評価制度に納得できない
人事評価の不満要因の圧倒的1位は「基準の不明確さ」と2021年のアンケートで結果が出ています。
リモートワークが導入される企業が増え、仕事を取り組んでいる様子が確認できないため、これまで評価出来ていた上司も、評価の仕方に迷っている様子があります。
たとえば、心理学用語にハロー効果という言葉があります。これは、目立ちやすい特徴に引きづられて、他の特徴について評価が歪められる現象です。
遅刻が2回あっただけで「時間にルーズだ」と決めつけ、仕事が他者より優れていても「遅刻」を理由に評価を下げてしまう。そういった感じです。
正当な評価の仕方を学んでいない新米上司では特に見られますが、こういった評価制度に納得できない人がホワイト企業には多いです。
納得できない評価は、何故その評価なのかを聞くことです。そして、何ができれば評価が上がるのか、明確な基準を示してもらうことでストレスが解消されます。
6. 他人と比較してしまう
ホワイト企業で採用業務をやっていた経験で分かりますが、1人の採用に至るまで少なくとも5人以上を面接、また書類選考では50人以上の中から選定します。
社風に合う人、長く働き続けてくれる人、そして活躍できる人であるかを選ぶ必要があるため、スキルや経験、コミュニケーション能力など総合的に見て内定者を決めています。
ブラック企業の場合は退職率が高いため、応募来た人を順番に採用していくのに対し、ホワイト企業の場合は少しでも活躍できる人材を選び抜きます。
そういった環境で選ばれた人は、経歴や資格など非常に有益なモノを体得していたりするわけです。中途入社の後輩にグングン成績を抜かれることも当たり前の世界です。
他人と比較する癖がある人にとってはストレスになるものでしょう。
【まとめ】自分に合う仕事の探し方
キャリアプランを具体的に考えることができるかがポイントです。自分の1年後、3年後、5年後をイメージして今の仕事に取り組めているなら、このまま継続して努力するも良し。
もし、不安がある場合は専門家に相談してみることで、現在のストレスの原因が明らかになったり、自分が進むべき道筋が見つかったりします。
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